こんにちは。ケン・ノブヨシです。
アメリカの身分証明証で一番メジャーなものは日本と同じで運転免許証です。
アメリカは日本のように戸籍も住民票も保険証もないので、アメリカで身分証明をしようとすると、パスポート、運転免許証、あと州IDのどのれかが必要になります。
州IDというのは、様々な事情で運転免許を持ってない人、取らない人のための身分証明証です。
運転免許を持たない方はこれを申請して身分証明証とします。
別名が「ノン・ドライバーズ・ライセンス」っていう理由もここにあります。
今回は実際に私が州IDを取りに行ってきましたので、レポートしたいと思います!
州ID取得手続きの必要書類
州IDの取得手続きは自動車免許試験場で手続きします。私はカリヒにある試験場に行ってきました。
申請に必要な書類は
①パスポート
②ビザ書類
③ソーシャルセキュリティーナンバー
④申請書(ハワイ州のページから事前にダンロード可能)
⑤現在住んでいるハワイの住所を証明する書類2つ
③の「ソーシャルセキュリティーナンバー」はカード本体を持って行きましょう。
で、この⑤の住んでいる証明ってなに?って感じですが、アメリカでは住民票とかないので、公共機関からの手紙で確認します。
公共料金、銀行、保険、自動車登録などから来た手紙です。宛先だけでなく本文も持って行きましょう。あと、家の契約書でも大丈夫です。コピーはダメです。オリジナルを持参しましょう。
聞くとこによると、この住所確認の手紙2通で揉める人が多いみたいなので、私は大事をとって、家の契約書、銀行からの手紙、保険会社からの手紙の3つをもっていきました。
手続きへ!混んでる(;´Д`)
試験場はものすげーーー混むって聞いていたので8時のオープンに間に合うように出発。実際着いたのは8時10分ぐらいでした。
すでに入り口に数人の列ができている。入り口の前で女性が一人一人事前に書類を確認している。門番ってことだな。並びながら見てると書類の不備で門前払いされている。
お役所の書類チェックってホント嫌ですよね。ビザ申請の時にアメリカの適当さ、担当による個人の裁量の違いなど嫌というほど体験していたので、ここでもビビりまくる私。
やっと私の番になった、と思ったら横からタトゥーだらけの男性が横入りしてきて、家族の分であろうか4、5枚のソーシャルセキュリティーナンバーカードをみせながら早口で門番の姉さんに何かまくし立てている!
なんかモメだしたよー💦
私の後にしてくれよ。まぢで。
門番の姉さんの機嫌が悪くなるぢゃないか。っていうか抗議が長いし。
問題は解決されてなさそうな感じだが、門番の姉さんがまったく聞く耳を持たなかったので、男性はあきらめて試験場へ入っていく。
ん?門番チェックはすでにクリアしてたの?わざわざ戻ってきてなんだったんだろう?
まぁ、いいや。人のことよりまずは自分だ。
さて、私の番。私はきちんとクリアーファイルに入れてきたのでそれごと渡す。
門番、書類を一つ一つ確認すると
「OH~! you are parfect!」って。
ふっ。ちゃんと州のホームページをグーグル先生が翻訳してくれたから、それを読み込んで事前準備はバッチリだからな。
んで、「アポイントはあるか」って聞かれたから「ない」と答えると
「lo–ng,lo–ng line,you wait ホニャララ〜」
と言われて建物の中を見ると、おーーー!並んでる並んでる。朝も早くにご苦労様。
しかたない。覚悟してたし、本持ってきたからゆっくり待ちますか。
私の前は落ち着きのまるでない身なりのよい妙齢のでかい白人女性(肩とかめっちゃ日焼けで赤く火傷してる。きっと最近ハワイに来て、はしゃいで焼きすぎたのだ)、その前がこれまた落ち着きのない先ほどの門番と揉めてたタトゥー男性とその妻であろう金髪ママと娘3人家族。
本を持ってきたから待つのは苦ではないが、立って並はければならないのがのは辛い。
ディズニーシーのトイストーリーマニア以来の体験である。
トイストーリーマニアおもしろかったなぁ。苦労して並んだけど、娘がはしゃいでよろこんでたなぁとしばし「まい・すぃーと・めもりー」にひたる。
40分位並んだところで、タトゥー男性待ちきれないのか、今度は列から離れ窓口に行き、やり取りしている男性を押しのけて係りの人になんかまくし立てはじめる。
んで今回もうまくいかなかったみたいで、プリプリしながら戻ってくる。すると家族を引き連れ列から離脱。そのまま帰ってしまった…。
奥さんがしきりにどこかに電話していたから用でもあったのだろう。
私より早く門番クリアして中に入ってたから、朝一にはきてたんだろう。それでも待たされてキレたんだろうなー。
まぁ、確かになんだかのんびりやってるもんな、窓口見てると。その気持ちわかるよ〜。
待つこと2時間半!
その後、なかなか列は進まず1時間以上経過したところで、今度は落ち着きのまるでない身なりの良い妙齢のでかい白人女性が
しゃがんで荷物いじったかと思ったら、立ち上がってフガフガ独り言って、またしゃがんで荷物を・・・という謎の行動を繰り返しはじめる。
ついにこの人も壊れたか・・・。と極力気にしないように読書に集中しようと思ったが、フガフガが気になって内容が頭に入ってこない!
フガフガと戦いながらさらに待つこと2時間半!やっときたよ、私の番!
受付はけだるそうにしているポリネシアン系女性。だ、大丈夫か?いちゃもんつけられて受付してくれなかったらどうしよう、2時間半待ったのに。と背中に汗を感じる。
だが「結構待った?」と言われたので、「約2時間半待った」っていったら「ほんとごめん」みたいなことをいってくれた。なんだ予想に反しいい人じゃんか!よかった。
けだるそうなオーラはそのままだが、時たま笑顔で応対してくれて(そのギャップがよい)何事もなく手続きは無事に終了。やったぜ。
後は支払いだけなのに・・・
「次は支払いだから番号呼ばれるから座って待ってて」と言われ指示通り座って待つ。
やれやれやっと座れたよ。
ちなみに州IDの発行にかかる費用は最長8年で40ドル。ビザの関係で年数が限られる場合はそれを上限期間として一年につき5ドルかかります。
支払い窓口を見るとおばちゃん(おばA)が隣のおばちゃん(おばB)と楽しそうにベラベラおしゃべりしながら仕事してるのでなかなか進まず。のんびりしてるなぁ。
で20分ぐらいして、やっとおばAに呼ばれて支払い。支払ってる間もおばBと楽しそうに話しながら仕事していた。
いいなぁ、ここで働きたい…。
「次は写真だからまた座って待ってて」といわれまた座る。やれやれまだ待つのかよ。
15分くらい待って、やっと名前が呼ばれる。係の若いお姉さん(金髪に黒縁メガネっていいよね姉さん)がふにゃふにゃとなにか説明してくる。よく聞き取れないが指紋と写真を撮るようだ。
撮る瞬間に係の若いお姉さん(金髪に黒縁メガネっていいよね姉さん)が
「笑っちゃダメですよ〜」と妙にハイトーンで言う
逆に笑ってしまい、撮り直し。
そういえば、私の前の人たちも撮り直しが多かったから、私はてっきり厳格なルールがあるのだと思っていたら、原因はこの掛け声のせいだなと確信。絶対楽しんでやってるなこれ。本人も「いまのよかったでしょ」くらいの顔してるし。でも、私は心底
いいから早く撮れ。
と思ったよ。もうそんな余裕と体力はないのよ…。
で、今度はしっかり撮影。やっとこれで終わり!解放だー!
と思ったところ、係の若いお姉さん(金髪に〜以下略)PCを前にフリーズしている。
「パソコンが遅い………。」
とか言って、イライラしながらマウスをガシガシとクリックしている。
あ〜そんなことしたらと思っていたら係の若いお姉さん(金髪に〜以下略)がボソッと
「フリーズした………。」
ほら。いわんこちゃない。
しかしここまできてなんとツイていないことか。
係の若いお姉さん(金髪に〜以下略)が済まなそうに「もう一度呼ぶから座って待ってて」と言う。うーん。ついてない!あーー、飲み物持って来ればよかった。そういやずっと何も飲んでないじゃん。辛いわー。
PCを前に先ほどのおばABも加わり、あーだこーだ言っている。おばAがPCを立ち上げ直し、おばBがチューブファイル(多分マニュアル)を持ってきてなにやらいじってる。
その間、もちろん支払業務停止。
っていうかフリーズしただけだから、再起動できたらそれでいいんじゃないのかなぁ。「おばBよ、ここはしゃしゃり出るとこでないぞ」とちょいイライラしながら眺める。
やっと納得したらしく写真PC活動開始。ようやく再び呼ばれる。
今度はうまく作動してるみたい。再度指紋をとって、写真を撮って。おしまい。
さすがに今回はハイトーンボイスは自粛したらしい。
で、その場で仮カード受け取り!本カードは約2週間後に届くらしい!
係の若いお姉さん(金髪に〜以下略)が「仮カードは本カードと効力は同じよ!」って言ってるけど。確かに大きさはカードの大きさだけど、普通紙にすんごい粗く住所とか誕生日とか印刷してある。すでに現段階で読めないぞこれ。本当にこれで使えんのか?
使うのが恥ずかしいレベルのクオリティー。
店員に出しても「は?なにこれ?ふざけてるの?」って言われそう・・・。
何はともあれ、終わった終わった。すでに時刻はお昼を回っていたので、結局4時間くらいかかりました。お祝いに自販機でコーラを買って飲みました。
その後ウキウキしながら毎日ポスト見るが、いっこうに本カードが来ない。
1ヶ月がちょうど過ぎたので「そろそろ電話したほうがいいかなーめんどくさいなー」と思っていたら、次の日届いた。1ヶ月と1日で届きました!
普通に1が月かかるよっていえばいいのに。2週間とか言っちゃうから、アメリカでは何事につけても期限に来たためしがないとか言われちゃうのよねー。
というわけでゲットしたIDは食事に買い物に大活躍。お酒買うときもいちいちパスポート持っていかなくていいのは楽だなぁー、と小さな幸せを噛み締めています。
というわけで運転免許取得のときにまたここに来るぞ!並ぶぞ!
では、また。まはろー。
追記:その後妻も州IDを申請に行ってきました。その記事です👇
こんにちは。ケン・ノブヨシです。 ハワイでは運転免許を取得していない人のために、身分証として州IDカードを発行しています。私はハワイに越してきた後、車の運転免許証を取得するまでの間、まずこの州IDを取得しました。 その時のID取[…]
おまけ:ハワイのカマアイナ制度
ハワイにはカマアイナと呼ばれる住民に対する割引制度の存在です。
動物園や美術館などの公共機関はもちろん、レストランでの食事や、買い物など様々な場面で割引価格で提供してもらえるのです。
例えば、
動物園だと19ドルが8ドルに
ホノルル美術館は20ドルが10ドルに
パンケーキで人気のエッグシングスが朝食10%、夕食15%が割引に
サンタのオーナメントで有名なワイキキクリスマスストアが割引に(%忘れました💦)
などなど多くの店で割引で利用することができるのです。
というのもハワイは観光地価格ですからね。ワイキキだと店によっては2人で席に座ってラーメンと餃子食べたらチップ込みで60ドルする店とかありますから💦
ですから住民にはこのような制度があるわけです。まぁ店側も住民ならリピーターとして頻繁に来てくれるし割引してもメリットあるわけですね!