こんんちはケン・ノブヨシです。
ハワイは日本と同じように古代から自然を敬い畏む文化があります。
また、生きとし生けるものすべてに神性があると信じられてきました。
ハワイには古代から祈りの場として、またときに畏れられた場所が多く存在します。
今回は数ある聖地の中でもワイキキにある聖地の一つをご紹介いたします。
カヴェヘヴェヘ(KAWEHEWEHE)
カヴェヘヴェヘはハワイ語で(除去)を意味し、かつてハワイアンが病気平癒のために訪れる祈りの場でした。
カヴェヘヴェヘの場所はワイキキのハレクラニホテルとアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチ・リゾートの前にあるグレイ・ビーチに広がる海になります。
オワフ島のビーチはホテルの前でも公共ビーチなので、ビーチ沿いでもホテルの間を抜けても訪れることができます。
しかし現在のカヴェヘヴェヘの場所は、一見普通のビーチでしかもちょっと狭い場所ですので分かりにくいです。
目印としてはカヴェヘヴェヘの説明が書かれたサーフ・ボードの看板です👇
建物と歩道でカヴェヘヴェヘのビーチが削られ、かつての祈りの場という面影はなくなってしまったかのように見えます。
しかし、実際海を眺め、手足を浸しててみてください。かつて人々がここを聖なる地と定めた場所なんだということを体感できます。
海水が他の場所よりすこし透き通りライトブルーに見えて、そしてひんやりしているんです。
というのもこのあたりは淡水(真水)が湧き出ていて、それによって海水温が他より低くなりサンゴや藻が育たないそうです。
なのでこのあたりだけ沖合と比べてライトブルーに見えます👇
もともとワイキキは湿地帯でワイキキという地名も「水が湧く場所」という意味ですから、このような海中で真水が湧きだす場所があることもうなづけます。
ハレクラニホテルやアウトリガー・リーフの高い位置からカヴェヘヴェヘを見下ろすと、はっきり色が違うことがわかります
ぜひ、両ホテルに泊まる機会があったらご自分の目でご確認ください!その神秘的な光景に感動するはずです。
ここカヴェヘヴェヘはいつも数人の観光の方が訪れ海を眺めたりしてます。
私はここをよく訪れるのですが、ここを目的に訪れる人がロコ以外では日本人ばかりなのに気付き、日本人の自然に対する感受性の高さに誇りを感じました。
もうちょっとだけ詳しく
カヴェヘヴェヘは病気平癒についてもう少し詳しくご紹介します。
病人はカフナ・ラアウ・ラパアウ(医術を専門とする神官)が作ったKala(許し)を象徴するリム・カラ(海藻で作ったレイ)をかけて海に入りました。
というのも古代ハワイでは病気はタブー(してはいけないこと)を犯したりしたことに対して神が罰を与えていると信じられてきたからです。
興味深いのがこのリム・カラは私たちが知っているレイのように輪っかにしないんですね。輪に結ばれてないので海に入るとそのうち取れて流されてしまいます。
流されていくとともに罪が許され病気も治ると信じられていたそうです。
日本の神道でも古くから川や海などで身を清めて禊(みそぎ)をし、罪や穢れを祓う行為が行われていました。
また日本において6月と12月に斎行される「大祓」の神事は、二兎の形をした紙人形「人形(ひとがた)」で頭から体を拭い、息を3回吹きかけ、神主のお祓い後に川や海に流します。
水に対する信仰が根底にある日本人だからこそ、このカヴェヘヴェヘに感じるものがり多くの日本人が訪れるのだと思います。
古代の信仰に思いをはせつつ、日本人として自然を大切にまた敬う心を持ちたいものです。
皆様もワイキキに来た際には朝の散歩や夕日を眺めにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
それではまた。まはろー。
こんにちは。ケン・ノブヨシです。 前回に続きハワイのワイキキにある聖地の紹介です。 オアフ島に来たら一度は必ず通る有名な場所にありますので、この記事を機に興味を持っていただけたらと思います。 カフナ・ストーン 今回ご紹介するのは[…]