こんにちは。ケン・ノブヨシです。
さて、今回はまたお魚についての話です。前回「Ling cod (リングコッド)」という魚を紹介いたしました👇
こんにちは。ケン・ノブヨシです。 前回の更新から10日間も空いてしまった・・・。これまで毎日更新を心がけていたのに、前回「めでたく100記事記念!」だったので、ちょっと気が抜けたかなぁ。 今月でハワイ移住1年の節目になるので、ち[…]
今回はお魚調理企画第2弾「ティラピア」を調理したいと思います!
ティラピアって?
ティラピアはアフリカや中近東原産の淡水魚。日本ではイマイチ認知度が低いけど、戦後では日本でも貴重なタンパク源として重宝されたり、ナイルティラピアという種類は味が鯛に似ているので「イズミダイ」とも呼ばれたそう。
でもその後、鯛が養殖され始めるとメジャーになりきれず衰退、今では要注意外来生物に指定される状況に。
結局、日本では人気でなかったけど、東南アジア、フィリピンやタイでは大衆魚としてよく食べられているそうで、フィリピン系の方が多いここハワイでもスーパーでよく見かけます。
ティラピア買ってみた
さて、そんなティラピアですが、日本ではコストコで冷凍の切り身を買えるみたいです。こちらでも冷凍の切り身がが多いです。でも今回はせっかくなので、生の切り身を買うことにしました。
ティラピアはここハワイではどのスーパーでも売っています。今回はホール・フーズで買ってきたよ!
綺麗ですね。さすがホール・フーズ。流石に見かけは本物の鯛には見えないけど、味は似てるのかな?臭みはそんなに気になりません。では早速調理して食べてみましょう!
追伸:ドンキホーテではティラピアの冷凍が売ってました!
こんな魚です。台湾からの輸入品でこの日は一匹8.18ドルでした。
ティラピアとズッキーニのソテー
とりあえず、フライパンで焼いてみることにしました。ちなみにこの魚は内臓を傷つけると身まで匂いがつくそうなので、このようなカットになっているそうです。
ハーブと塩胡椒、オリーブオイルで下味をつけてフライパンで焼きます。付け合えせにズッキーニも焼きました。
完成!見た目はなかなかですね!
ではいただきます。うん、美味しい。「臭みはあまり気にならないかな?」と思ったけど、やっぱり「オッス!オラ、川魚!」って小声だけど主張してきます。鯛って言われると正直微妙かな。でも淡白で美味しいですよ!
うーむ、でもまだこの調理法だとティラピサの良さが最大限に出てない気がする。鯛に似てるならやっぱ煮付けかな、と思い後日煮付けにしてみることにしました。
ティラピアの煮付け
煮付けは普通に甘辛に煮付けてみました。
では食す。うん、淡白で美味しい。・・・美味しいんだけど、やっぱ「オッス!オラ、川魚!」って控え目だけど主張してくる。やっぱ鯛の煮付けとは違うかな。
鯛より身が締まってないのが、煮付けだとよくわかってしまう。「鯛だよって」言って出されても気づきますねʅ(◞‿◟)ʃ
でもそれはあくまで鯛と比べるからで、例えば鯉の煮付けなんかと比べると全然、クセがなくて食べやすいです。なので煮付けは全然ありです。
うーん、煮付けも及第点だけど、このティラピアのポテンシャルを十分に引き出しきれてないな。うーん、何がいいんだろう。
そうだ!やっぱりフライだな!イメージはのり弁の白身魚のフライ
きっとフライならティラピアも水を得た魚のように油を得た魚ように躍動してくれるだろう!
ということで後日、フライに挑戦です。
ティラピアのフライ
フライは小麦粉、卵、パン粉であげる!付け合わせはフライに定番、千切りキャベツだ!これでどうだ!羽ばたけ(魚だけどね)ティラピアよ!
見た目 美味しそう。のり弁に入ってる白身魚のフライに似ててイメージ通りだ。では食す。
美味しい!フライいけるね、この魚。
いわゆるのり弁の「白身魚のフライ」まんまの味。クセもなく、臭みも感じません。「オッス!オラ、フライ!」って自信を持って嬉しそうに言ってくれています!!!
結論としては、私も妻も娘も全会一致でフライが一番美味しいということになりました!
ティラピアの良い話
実はブログを書いていて学生時代に勉強したことで「あれってティラピアだったよな」ってことが思い出されました。ティラピアにまつわる良いお話なのでご紹介いたします。
1964年(東京オリンピックの年)、今上天皇(今の天皇陛下)が皇太子時代に美智子妃とともにタイを訪問されました。
当時、タイはタンパク質不足という食糧問題を抱えていていました。魚類学者としても知られる陛下はタイのプミポン国王に適応力と繁殖力が高く、タンパク質が豊富なティラピアを育てることを提案され、赤坂御用地で育てられたティラピア50匹をタイへ寄贈されました。
国王は宮殿でティラピアを飼育して1万匹!まで数を増やし、その後養殖場で養殖してタイの人々へ提供しました。そしてそのティラピアによって人々の栄養状態が改善され、タイの国民魚になりました。
というお話です。ティラピアが日本とタイとの友好の架け橋になっていたんですね。
ちなみにタイでは魚のことはプラーと言いますが、ティラピアは「プラー・ニン」と呼ばれてます。この「ニン」は陛下のお名前である「昭仁」の一字「にん」からとっています。
また、漢字では「仁魚」とあてるそうです。タイの人々の感謝の気持ちが魚の名前として受け継がれているんですね!
ティラピアを食べるとき、今この瞬間、タイの家庭や屋台で美味しそうに笑顔でティラピア を食べているタイの人がたくさんいるんだろうなって思い、私も笑顔で美味しく頂いています。
皆様もぜひティラピアを食べて、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
ということで、また。まはろー。
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